アニメには1話1話にテーマがあり、無駄に思える描写も全ては繋がっている。
レビューブログ「アニメとおどろう」運営者のTwitterアカウント。たまにガンプラも作ります。
好きなアニメ3本:ポケ戦、コンレボ、刀使ノ巫女
嫌いなもの:客観、論理、中立、是々非々という名の透明化
アイプラは井川葵に注力してました(引退)
2017年10月23日のアーカイブ
- アニメガタリズ第3話「エリカ、レイヤー×レイヤー」を視聴。アニメを語るというのは喋ることだけじゃない。背中でも、行動でも語れるのだ。
#ガタリズ - 未だにアニメ視聴は日陰の趣味に近いけど、犯罪の温床になるみたいな意見は流石に過激派になった。なので本作はアニメに対して化石みたいな批判はせず、趣味としての無価値性を指摘し、部室を奪うに留める。
#ガタリズ - 絵里香が言うように、校外でだってアニメを「語る」事はできる。でも未乃愛達は部室が欲しいから臨時総会に臨む。それは自分達の居場所たるアニメの必要性を「語る」事であり、未乃愛達と生徒会の「戦い」。
#ガタリズ - しかしそこを最後の山場にしてしまっては、本作はこれまでのオタクを描いた作品の繰り返しになってしまう。なので本作のそれは塊という1人のキャラの物語で決着をつける。
#ガタリズ - 何せ塊の好きなジャンルは能力バトルもの――「戦い」だ。そして一方、彼はどう見てもこういう場に向いてない。1人でイタい設定を語る男が演説とか、誰が勝ち目があると思うものか。
#ガタリズ - けれど彼はその「戦いに向いてない能力」を演説の「武器」にしてしまう。視力が落ちるだけの眼鏡外しを緊張感を抑えるための道具にするなんて、普通なら考えもしない事だ。狙ってないがBL要素も集票の武器になるw
#ガタリズ - 演説が上手くできない未乃愛を助ける事は、彼がアニメから学んだ事を実践する――体で語るという事だ。正義を、友情を、折れない心を、そして弱者の味方たれという事を。
#ガタリズ - そしてそれは未乃愛の中で「あの話の続き」として繋がる事で、素晴らしい事に「語り」を切断しない。彼女の中で塊の演説は「聞いているだけでワクワク」したはずだ。そして、彼をそうさせたのは未乃愛だ。
#ガタリズ - ともすれば自己完結しそうなこの塊というキャラにも確かに他人と語りたい欲求がある。それを自然と引き出してみせたのは、今回弱者を兼任した未乃愛の確かな美質だと思う。
#ガタリズ - そういうわけで、アニメを語る上で外せない日陰要素との対決を、それすら語りに入れ込む(レイヤー、層にする)事で軽やかに乗り切った回だと感じました。「いい最終回」を越えた事で、本作はその先へ進むのだ。
#ガタリズ - 「体で語る」という意味では、誰だか分からなくなるようなコスプレをする絵里香や生徒会長の皮をまだ脱がない椿も何かを隠している――つまりレイヤー(層)を持っているのだろうし、ますます先が楽しみです。
#ガタリズ - しかしコスプレの元キャラを見たことあるけど覚えてない、塊先輩って言い直したのにまたカイカイ言う、お守りの煮干しは出てこない……とやっぱり未乃愛は「忘れている」。
#ガタリズ - ついでなので僕自身にも「アニメ語り」をさせてもらうなら、3話で切るのってやはりもったいないと思う。作品(路線)全体が見えたと感じてそうするわけだろうけど、印象なんてどの話数でも変化し得るものだ。そして「この作品はこういう路線」というのは自分の中で話半分にしとくと良い。
#ガタリズ - 決めつけが過ぎると、作品が本性を表した時に「裏切られた」と感じやすい。前半の路線でなら失速のようでも、新たに現れた路線に乗ればジェットコースターになっている作品は珍しくない。だから僕は最初に視聴作を絞り、代わりにそれは最後まで見ることにしているのだ。
#ガタリズ - いやしかしアニメガタリズ、ホント面白い。僕の中のハドラーがドヤ顔でバーン様に報告に行ってる。
- 僕にとって「王道」というのはとても使いづらい言葉だ。自分のブログを「王道」で検索すると最後に出てくるのは3年前、しかも王道をギャグにした(褒め言葉)「健全ロボダイミダラー」の感想なあたりお察しください。