アニメには1話1話にテーマがあり、無駄に思える描写も全ては繋がっている。
レビューブログ「アニメとおどろう」運営者のTwitterアカウント。たまにガンプラも作ります。
好きなアニメ3本:ポケ戦、コンレボ、刀使ノ巫女
嫌いなもの:客観、論理、中立、是々非々という名の透明化
アイプラは井川葵に注力してました(引退)
2017年8月28日のアーカイブ
- プリンセス・プリンシパルの8話「case20 Ripper Dipper」を視聴。今回Cボールはジュリからは死角になって見えない。嘘は見えては嘘にならない。
#pripri - 今回の任務では尾行ではなく監視が選択される。オライリー卿の接触者にアンジェ達が「見えて」しまっては任務失敗だからだ。逆にガゼルも正体が「見える」ことで敗北となる。
#pripri - 見えてはならないのはアンジェが出会う少女・ジュリも同じで、彼女が課せられたスリの仕事は相手に「見えて」しまっては成功しない。アンジェは嘘のつき方を、正面からでも嘘はつけるという事をジュリに教える。
#pripri - 正面からつく嘘、というのは言葉においてもなされている事で、2話のアンジェとプリンセスの再会の言葉(友達になろうという誘い)はかつての繰り返しというストレートさだったが、だからこそ他者には分からない嘘として通用した。
#pripri - アンジェも明白な嘘ばかりついているので、逆にそこに真実を織り交ぜているのだとは気付かれない。ジュリへの打ち明け話もおとぎ話になる。
#pripri - 言語、絵画、演奏、暗記力――市井の女の子としては過剰な多芸さも、スパイの技能として正面からひけらかせばそれは嘘にならない。アンジェがプリンセスとして覚えたことはスパイとして、嘘つきとして大いに役立つ。
#pripri - 何よりアンジェは、「誰も自分に気付かれず、誰も自分に求めない」事を望んでいた。彼女は嘘つきになりたかったのだ。ちせの言うように、好きだったから続けられたのかもしれない。
#pripri - 一方のプリンセスは読み書きもできずスリも上手くなかった。嘘が下手だったのだ。そんな彼女が嘘だけで自分の外側を塗り固めなければならなかったのは、本当にどれだけの苦労だったろう。だからアンジェはプリンセスに敬意を払うのだ。
#pripri - アンジェは外に出て世界の真を見て王宮が嘘だった事を知った。プリンセスは王宮に閉じ込められて嘘を学んだ。正反対の2人が辿った道筋は、やっぱり正反対だ。けれど2人はピアノの連弾のように一緒に嘘をつく。それは1人で嘘をついたこれまでとは、まるで違う日々なのだろう。
#pripri - そんなわけで、過去の種明かしを赤裸々に……ではなく、本作らしく嘘の中で謳い上げてみせた回でした。「王女」と「スパイ」が同居する時は必ず亡命が絡んでいる辺り、プリンセスの思いがにじみ出ていたように思います。
#pripri - ブログ更新しました。
「プリンセス」と「シャーロット」、2つの呼称がよく活かされていたと思います。
プリンセス・プリンシパル 8話ツイート感想
craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-250…
#pripri… twitter.com/i/web/status/9… - RT @ponzu_citron: アンジェは一応プリンセスの代わりはできるけど、その逆は無理という構図があり、だからこそ空っぽの彼女が本物として認められることに救いがあって、同時に他方の贖罪も果たされる。そして逆になった立場で、昔のような連弾を、という完璧な構成。#pripri
- RT @c_x: 【ブログ更新】 #pripri
プリンセス・プリンシパル 第8話 『case20 Ripper Dipper』 unmake.blog133.fc2.com/blog-entry-523… - RT @sagara1: (「プリンセス、あなたは一体…」)
「ん……………ただの、スパイです」
こちらの自嘲、哀しみを踏まえることで、
#pripri pic.twitter.com/v4E2mpgoBI - RT @sagara1: (「あなたはもう、本物のプリンセスよ」)
「ありがとう、あなたに言われるの……とても嬉しい」
この3話アバン以来の作中最大の見せ場の感情を、より強く受け取り得るかと思う。
#pripri pic.twitter.com/D3MCUJFbuN - RT @sagara1: どん詰まりの社会の底で「逃げたかったアンジェ」(そりゃあきっとそうだろう)は、見えない壁に立ち向かい壊す「逃げないシャーロット王女」の「約束」を自分のものとして。
#pripri pic.twitter.com/FAdqpsBPJp