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自己紹介
リアルではITエンジニア。その正体は通りすがりのファンタジーオタク兼ゲーマーを自称するつぶやき屋。今は主に、Nolaノベルの書き手をやっています。/A tweeter introducing himself as a passing-by fantasy-geek!

2017年2月25日のアーカイブ

  1. Sakura-Elf/桜エルフ
    ふと、日本の仕事観をネタにして、小咄をひとつ思いついた。一応 #小咄 #ブラックジョーク というタグを着けて垂れ流してみよう。
  2. Sakura-Elf/桜エルフ
    ――19XX年、日本は高度経済成長期を迎えていた。
    会社はそんな中で、急成長を遂げて日本を代表する会社の一つとなった。
    サラリーマン達は猛烈に働き、豊かさへの道をひた走った。
    男性はネクタイにスーツを着けて、夜も遅くまで働き続けた。 #小咄 #ブラックジョーク
  3. Sakura-Elf/桜エルフ
    女性は会社で働く男性達のお茶汲み係となり、また男性の結婚相手となった。
    会社の中では、多くの会議が重ねられ、手書きの書類が山のように溢れ返っていた。 #小咄 #ブラックジョーク
  4. Sakura-Elf/桜エルフ
    20XX年、日本はバブルが弾けて以降、経済成長は停滞していた。
    会社はこの時代においても、働き方を変えることをしなかった。
    経済成長が停滞しているという現実の方がおかしいと、社長から平社員までが叫んだ。 #小咄 #ブラックジョーク
  5. Sakura-Elf/桜エルフ
    男性は今まで以上にスーツをきちんと着こなし、寝る間も惜しんで働いた。
    女性は男性の疲れを癒すためなら、どんなことだって行った。
    会議の上に会議を重ね、手書きの書類も会社の資料室がパンクするまで増え続けた。 #小咄 #ブラックジョーク
  6. Sakura-Elf/桜エルフ
    21XX年、少子高齢化で日本の国力は衰退し、かつてと比べれば見る影もない小国家となった。
    会社の力も、日本と同じくすっかり弱まっていた。

    ある時、某国から日本へ、観光目的で外国人が訪れた。
    その外国人観光客は、ある建物の中で奇妙な光景を見た。 #小咄 #ブラックジョーク
  7. Sakura-Elf/桜エルフ
    男性は一切乱れのないスーツを着て、睡眠不足で朦朧となりながら会議を行い、ひたすらに書類を手書きで書き続けていた。女性は、そんな男性達の面倒を甲斐甲斐しく見ていた。
    「おいおい、あのおかしな行動は何なんだ?」
    #小咄 #ブラックジョーク
  8. Sakura-Elf/桜エルフ
    一人の外国人観光客はいぶかしげな口調で言った。もう一人の外国人観光客は、旅行ガイドを読みながら答えた。
    「いや、厳密にいうとあれはビジネスから編み出された『労道』という日本の伝統芸能らしい」 #小咄 #ブラックジョーク
  9. Sakura-Elf/桜エルフ
    彼は更にこう続けた。
    「なんでも会社の社屋に見立てた道場で、スーツという道着を着ながら、ストイックに会議と書類作成を続けて心身を追い込むことで、この世界の真理や哲学を見出す、とのことだ」 #小咄 #ブラックジョーク
  10. Sakura-Elf/桜エルフ
    「あれがビジネスだって? あんな非効率的なやり方に生産性はあるのか?」
    「いや、無い。なんでも彼らは、ビジネスに生産性だの金儲けだのと言う俗な考えを持ち込むのは、仕事に対する侮辱だと考えているようだ」
    (完) #小咄 #ブラックジョーク
  11. Sakura-Elf/桜エルフ
    ……さすがにブラックジョークが過ぎるかも知れないけど、いわゆる日本の昭和の労働観って、時には「労道」って揶揄されることもある通り、剣道や柔道、茶道や華道に相通じるものがあるんじゃないかなあ、とちょこっとだけ思ってみたり。
  12. Sakura-Elf/桜エルフ
    何が言いたいかっていうと、「仕事には給料以上の意味合いがある。仕事を通して人間性や人格を陶冶してうんぬん」みたいな論法で、無理筋な仕事やブラック労働環境を正当化しようとする人には、そういう切り返し方もあるんじゃないかな、ということ。
  13. Sakura-Elf/桜エルフ
    「会社の仕事はビジネスです。人間性や人格の陶冶を行うのが主目的なら、仕事以外の手段があるのではありませんか?」みたいなね。僕ならさらにそこへ「そもそもあなたのおっしゃる人間性だの人格だのって何なんですか?」と追撃を入れてやりたいところだけど。
  14. Sakura-Elf/桜エルフ
    ……まあ、こういう事はいちいち口に出しても無駄に角が立つだけだろうから、こういうところでつぶやくだけで止めておこう。こういう態度を、「大人の対応」と解釈するか、「現状維持に甘んじた惰弱さ」と解釈するかは、微妙なラインかも、とは思うけど。